色もいろいろ。

色もいろいろ。

春に向けた試作の試行錯誤の日々です。
出来上がってきたサンプルを使ってはここの使い勝手をもっとよくしよう、もっと小さくしよう、もっと広げようと前回もお話したようなもっと改善の日々です。

形もそうなのですが、形以上に大変なのが「色」です。
財布やバッグなんて「黒」だけでよいでしょう、というわけにはいかないのです。
世代や性別、趣味嗜好でいくらでも「色の好み」が変わってきます。流行色なんてのもあります。
流行色は世相を強く反映するので、そういった全体の雰囲気の中で色目をどうするか決めていきます。

 

 

以前出来上がってきた色サンプルを女性スタッフに見せたら「なんか違う」と言われる事がありました。
「じゃあ、この中から選んでよ」と革の見本帳を渡しても「???」の表情。
この中からは選べないというのです。ないというなら作るほかありません。
色だしの始まりです。パントーンやイメージに近い色を染色工場に伝えて数か月。
彼女たちが納得する色目の革が出てきました。

 

 

革の次はファスナーテープの色やナイロン生地の色目との合わせです。
そういった細かな仕様を決め、みんなが納得した上で日の目を見るのです。

 

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